
Glass Rock インサイトシリーズ
Glass Rock インサイトシリーズでは、多様な社会課題をテーマとしてとりあげ、実践者、支援者、研究者の方々をゲストにお招きし、ゲストとの対話を通じてその課題を「私たちのこと」として共に考えていきます。
次のアクションや最初の一歩のきっかけが⾒つかる場、一人ひとりの大事なことをみんなの大事なことにつなげていく学び合いの場です。毎月 1 回、平日の夜に開催します。ゲストによる問題提起を起点にした対話の後には参加者全員を対象とした交流会を予定しています。
就職氷河期世代への支援が再び政治の議題となっています。
各政党は、現役世代の負担軽減を掲げ、その象徴としてこの世代への対策を打ち出しています。新卒時に厳しい雇用環境に直面し、結果として長期的に不利な立場に置かれた人がいることは確かです。しかし一方で、「就職氷河期世代=すべて困っている」という認識は正確といえるのでしょうか。世代内の格差や支援対象の線引きの難しさを見落としたまま、世代全体をひとくくりにした政策が進めば、結果として支援の本質がぼやけてしまうおそれもあります。
今回のインサイトシリーズでは、データに基づいた議論を重ねてきた雇用ジャーナリストの海老原嗣生さん(『就職氷河期世代論のウソ』著者)をお迎えし、世代論にとどまらず、今後の雇用支援、再教育政策、社会保障制度の再設計などについて、現実的な視点から考えます。
雇用政策や社会保障制度のあり方は、企業にとっても「人材戦略」「労働市場」「リスキリング支援」といった形で直結するテーマです。
単なる世代支援の話にとどまらず、今後の働き方や人材活用を考えるうえでも示唆に富むものとなるはずです。