Glass Rock Opening Event Series

2025/7/8
Program & Event
イベント終了

7/17 (木) Glass Rock Opening Event Series
あなたと、私と、自然と。 みんなのウェルビーイングを語ろう

ビジネス、行政、非営利団体などがセクターを越えて複雑な社会課題の解決に向けて長期視点で取り組む共創プラットフォーム「Glass Rock 〜Social Action Community〜」の開業を機に開催してきた全5回のオープニングイベントシリーズ。Glass Rockに参画する共創パートナーの皆さんが、それぞれの分野の視点をクロスさせて社会課題について対話する最終回となる今回のテーマは「ウェルビーイング」です。

 

近年よく聞かれるようになった「ウェルビーイング」という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?1946年に採択された世界保健機関(WHO)の憲章では、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」と定義されており、この「すべてが満たされた良好な状態」がウェルビーイングとほぼ同義とされていると言われます。良好な状態、と言っても人によって何を良好とするかは異なりますし、かつ、短期的な個人の幸福感だけでなく長期的に周囲の環境も含めて良好な状態を指す包括的な概念とされており、分かりにくいと思う方もいるでしょう。

 

本イベントでは、「私」「私たち」「自然」という多角的な視点からウェルビーイングに向き合う3つの団体からスピーカーをお招きし、包括的で多元的な概念であるウェルビーイングをそれぞれの視点から語っていただくことで、参加者が新たな見方で自分との関わりを見つけます。

社会のウェルビーイング向上のためのプロジェクトを多数展開する、より良い社会のために挑戦する個人を支援するNPO法人ETIC.の小泉愛子さん。自然物や人工物、さらにそれらを包摂する自然環境や情報環境の中で持続的に、共によりよく生きるためのあり方を探求する共同研究に取り組む東京大学教授でメディアアーティストの筧康明さん。「触覚」の技術を使って人と人の間の身体と感情「わたしたちのウェルビーイング」がどのように実現されるのかを探求する研究者の渡邊淳司さん。

大阪万博で話題を集めるBetter Co-Beingパビリオンをプロデュースする宮田裕章さんの進行の下、3名のスピーカーと「みんなのウェルビーイング」を語ります。

Information
日時
2025/07/17 (木) 19:30 - 21:00
場所
Glass Rock Members Lounge
東京都港区虎ノ門1丁目22−1 グラスロック B1階
受講対象者
一般、Glass Rockメンバー
注意事項
■円滑な進行のためにいただいた情報をスピーカーの方に提供させていただきます。
■トークイベント(19:30-21:00)終了後、交流会(30分程度)を予定しています。
■開場19:00予定
■お申込期日:2025年7月17日(木)19:30まで
■お申込みキャンセルについて
お申込のキャンセルは、イベントページ内の「主催者に連絡」より、キャンセルの旨をご連絡ください。
※キャンセル手続き完了まで、2営業日程度お時間を頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

タイムスケジュール

19:30-19:35 開始のご挨拶

19:35-19:40 モデレーターによる導入

19:40-20:10 各スピーカーによる活動紹介、話題提供

20:10-20:45 トークセッション

20:45-21:00 質疑応答

21:00-21:30 交流会 

こんな人におすすめ

・ウェルビーイングを多角的な視点で捉えたい方
・人間のウェルビーイングだけでなく、自然のウェルビーイングについて考えたい方
・身体の感覚とウェルビーイングの関係について知りたい方

speaker

小泉 愛子(NPO法人ETIC. シニアコーディネーター)

2015年6月よりETIC.へ参画。ソーシャルインパクトの拡大に向けて、成長・拡大期にあるNPO/ソーシャルベンチャー共に進化するコミュニティ型プログラムの立ち上げ、東京都主催、ETIC.事務局のスタートアップコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY」マネジャー。15歳からエントリーできる機会で過去10年間の総エントリー数は1万3千件を超え、国内最大級に。2018年より「意志ある挑戦が溢れる社会を創る」に共感した17社と共に「一社ではできない挑戦」を合言葉に共創型プロジェクトを設計。運営自体も自律分散型へ。小学4年生の長女・1年生の長男・働き過ぎマンの夫と4人家族。茅ヶ崎出身在住。

筧 康明 (インタラクティブ・メディア研究者/アーティスト/東京大学大学院情報学環教授)


慶應義塾大学、MITなどでの活動を経て、2018年より東京大学大学院情報学環にて研究・制作・教育に従事。2025年より東京大学総長特任補佐。博士(学際情報学)。物理素材や現象とデジタル技術を掛け合わせ、モノや身体、空間を介した体験や周囲との関係を拡張するインタラクティブ・メディアを開発する。エンジニアリング/アート/デザインの分野をまたがって活動を展開し、SIGGRAPH、Ars Electronica Festival、YCAM山口情報芸術センター、ICC、LVMH Métiers d'Art La Mainなどでの展示や、STARTS PRIZE 2022 Honorable Mention、第23回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞、ACM CHI2017 Best Paper Award、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞など受賞も多数。近年では東京大学での越境的未来共創社会連携講座およびサステナブルウェルビーイング社会連携講座の設置に携わり、学際・産学連携による新領域価値創出を図る。

https://xlab.iii.u-tokyo.ac.jp/

渡邊 淳司(NTT 上席特別研究員)

 

NTT コミュニケーション科学基礎研究所/社会情報研究所 上席特別研究員。人間の触覚のメカニズム、コミュニケーション、人と人のウェルビーイングに関する研究を人間情報科学の視点から行う。著書等に『情報を生み出す触覚の知性(毎日出版文化賞<自然科学部門>受賞)』『ウェルビーイングのつくりかた』『わたしたちのウェルビーイングカード』(監修)などがある。また、Ars Electronica Prix審査員、文化庁メディア芸術祭(アート部門優秀賞受賞)、展示会「Well-being Technology」実行委員長、日本基礎心理学会「心の実験パッケージ」開発研究委員会委員長等、など体験領域の設計にも関わる。

moderator

宮田 裕章(Glass Rockアドバイザー/慶応義塾大学医学部教授/メディア・アーティスト)

1978年生まれ。2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)。早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学講座助教を経て、09年4月東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座 准教授、14年4月に同教授に就任(15年5月から非常勤) 。15年5月から慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 教授。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のテーマ事業プロデューサーに就任。著書に「共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界」)河出新書、「データ立国論」(PHP新書)などがある。