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Glass Rock Take Off Program

テクノロジーの進化やグローバル化によってますます複雑化する社会課題に対して、従来の枠組みでは捉えきれない視点やアプローチが求められています。TOP(Take Off Program)は、Glass Rockが掲げる「社会課題解決に向けたセクターを超えたコラボレーション」を、現実のアクションへとつなげるための探索と対話、そして行動の起点となるプログラムです。

 

TOPでは社会課題とビジネスの最前線で挑戦を続ける実践者や専門家との対話を通じて、「共創」の視点と言語を磨きながら、社会課題の構造や背景に対する理解を深めていきます。その過程で、参加者一人ひとりが自らの問題意識を見つめ直し、より解像度の高い視点を手に入れていくでしょう。

 

また、組織や立場を越えて交わる仲間との出会いが、これまで想定していなかった協働の可能性を拓いていきます。多様な価値観に触れることで視野が広がり、自分の思考のパターンや前提にも気づかされるはず。TOPは、既存の枠組みにとらわれずに、より本質的で持続的な社会との関わり方を探るための出発点です。

 

Glass Rock プログラムディレクター 中嶋  愛

Information
開催期間/回数
第1期:2025年7月~10月(全12回)
セッション時間
1セッション90分+30分交流会

第1期講師と内容

  内容 講師
第1回 / 第2回 はじめに
社会課題に挑むビジネス
中嶋 愛
番野 智行
第3回 / 第4回 マルチステークホルダー経営 鳥居 希
第5回 / 第6回 インパクトの可視化と価値創造 五十嵐 剛志
第7回 / 第8回 企業のリソースと社会課題解決 石川 洋人
第9回 / 第10回 多様なアクターの共創方法 加生 健太朗
第11回 / 第12回 社会課題の「自分ごと化」 稲墻 聡一郎

講師プロフィール

番野 智行(NPO法人ETIC. ソーシャルイノベーション事業部 事業統括/シニアコーディネーター)

2000年にNPO法人ETIC.に参画。企業や行政との協働による様々なプログラムを通して300名以上の社会起業家の支援に携わる。企業向けの人材育成やCSR・フィランソロピー支援、マルチセクターでの協働コーディネートにも取り組む。米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブコーチ。CRRグローバル認定組織と関係性のためのシステムコーチ。京都府亀岡市出身。東京大学法学部卒業。神奈川県中郡二宮町在住。

鳥居 希(株式会社バリューブックス(B Corp™︎) 代表取締役/一般社団法人B Market Builder Japan 共同代表)

2015年、古本の買取・販売を行うバリューブックス(長野県上田市)入社(取締役)。同社にてB Corp™の認証取得に向けて取り組む。自社のプロセスと並行してB Corpムーブメントの一助となるべく『B Corpハンドブック よいビジネスの計測・実践・改善』を黒鳥社との共同プロジェクトによるコミュニティで翻訳、2022年6月出版(バリューブックス・パブリッシング)。その後も多くの仲間たちとコミュニティを育む。2024年3月、B Market Builder Japan 設立・共同代表。2024年7月、バリューブックス代表取締役就任。

五十嵐 剛志(公認会計士)

慶應義塾大学経済学部卒業、英国オックスフォード大学経営学修士、公認会計士。PwC Japan監査法人、内閣府、米国ハーバードビジネススクールImpact-weighted Accounts Initiative、英国政府系インパクト投資ファンドBetter Society Capitalを経てKIBOW社会投資。社会課題解決のためのファイナンスに関する調査、研修、政策企画に従事。Accountability for Change創設者。元Teach For Japan最高財務責任者。インパクトスタートアップ協会監事。内閣官房「インパクト投資とグローバルヘルス」研究会委員、金融庁「インパクトコンソーシアム」データ・指標分科会ディスカッションメンバー、社会的インパクトマネジメントイニシアチブフェロー、経済同友会共助資本主義実現委員会インパクト評価(インパクト会計)分科会委員など。

石川 洋人(一般社団法人Arc&Beyond 代表理事)
大学卒業後、米JPモルガンに入社し、投資銀行業務に従事。その後、現ソニーグループ㈱に入社し、海外事業を担当。2009年にミシガン大学でMBA取得後、CEO/CFO専任スタッフとしてソニーの構造改革を推進。2015年にTakeoff Pointを米国で設立。日米のスタートアップや企業の新規事業に対するビジネス支援サービスを提供しながら、自社でも複数の社会課題解決事業を創業。2024年に一般社団法人 Arc & Beyondを設立。経済合理性の壁を越え、社会課題を事業として解決することに力を注いでいる。
加生 健太朗(一般社団法人つなげる30人代表理事、株式会社ADDRIVE代表取締役)

福岡県出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、通信会社の営業職を経て2005年にフリーランスとして独立。震災後、東北での行政と住民との対話の場作りを行った事を契機に、2016年から渋谷区の企業・NPO・市民・行政によるクロスセクターまちづくりプログラム「渋谷をつなげる30人」を運営し、ディレクターを務める。2022年につなげる30人を一般社団法人化し、代表理事に就任。2023年、インクルーシブ社会実現のための企画・政策等をプロデュースする株式会社ADDRIVEを創業。

稲墻 聡一郎(Transform合同会社 Co-founder and Partner)

大手IT企業、人財開発系ベンチャー企業の設立・役員を経て起業。
2015年~2017年まで、ロサンゼルス近郊にあるDrucker School of Management(ドラッカー・スクール)の経営者向け修士課程に留学。
同大学院の准教授で、セルフマネジメント理論実践の第一人者でもあるジェレミー・ハンター博士と共に、セルフマネジメントやトランジション理論・実践をベースにしたマネジメントコンサルティング・プログラム・コーチング・体験のリデザイン(アウェアネスの拡大)を提供する会社 Transform を設立し、今に至る。

長野県立大学 大学院 ソーシャルイノベーション研究科 客員准教授(セルフマネジメント)
長野県立大学 グローバルマネジメント学部 客員准教授(セルフマネジメントと社会イノベーション)
相模女子大学 大学院 非常勤講師(リーダーシップ論)
Forbes Japan Official Columnist https://forbesjapan.com/author/detail/1013

京都芸術大学 大学院 学際デザイン領域(芸術学修士:MFA)
ピラティス指導者(BASI ピラティス指導者認定)
息育指導士
SE™(Somatic Experiencing):身体と神経系の統合をベースにしたトラウマ療法 プラクティショナー

オリジナルプログラム「TOP(Take Off Program)」第1期スケジュール

テーマ:社会課題に挑むビジネスとは何か

日程
①7/1(火)16:00-17:30
②7/8(火)16:00-17:30
講師:番野 智行氏
内容:社会起業家の育成や地域再生への伴走に携わってきた講師とともに、企業が社会的インパクトを生み出すとはどういうことかを考えます。社会課題を起点とした事業開発のリアルに触れ、実践者との対話も交えながら、多様な価値創出の可能性、都市部の企業が地方や被災地に対して果たし得る役割などを探ります。

テーマ:マルチステークホルダー経営を通じた社会変革

日程
③7/15(火)16:00-17:30
④7/24(木)16:00-17:30
講師:鳥居 希氏
内容:日本におけるB Corpムーブメントを牽引する講師とともに、「誰のための企業か?」を改めて問い直します。そのうえで、「インクルーシブで公平で、リジェネラティブな経済システムの実現」によってビジネスのルールがどう変わるのかを考えます。特定の立場や業界の中で無意識に形成される前提をいったん手放すことを目的としたワークショップからセッションを開始します。

テーマ:インパクトの可視化を価値創造につなげる

日程
⑤7/30(水)16:00-17:30
⑥8/5(火)16:00-17:30
講師:五十嵐 剛志氏
内容:日本におけるインパクト投資運営、インパクト測定の第一人者である講師とともに、企業経営におけるインパクトレポートの意義や、非財務情報の本質について学びます。世界最先端の知見と豊富な実例をもとに、インパクトと経営の接点を捉え直し、これからの企業に求められる視点を深く掘り下げます。

テーマ:企業のリソースを社会課題解決に活かす

日程
⑦8/26(火)16:00-17:30
⑧9/2(火)16:00-17:30
講師:石川 洋人氏
内容:ソニーからスピンアウトしたソーシャルビジネスの事例から、大企業のリソースを「てこ」に社会的インパクトを生み出す仕組みを学びます。Arc&Beyondの組織形態、資金調達手法、ビジネスエコシステムを題材に、民間セクターの知見と資源を社会課題の解決に結びつけるための戦略と実践について、多角的に掘り下げます。

テーマ:多様なアクターが共創するプロジェクトのつくり方

日程
⑨9/9(火)16:00-17:30
⑩9/16(火)16:00-17:30
講師:加生 健太朗氏
内容:日本発の共創アプローチ「つなげる30人」のモデル化と普及に携わる専門家と、異なる立場や価値観をもつアクターが、共通のアジェンダに基づいてプロジェクトを形にしていくプロセスを体験します。個人・組織・地域をつなぐ実践的な共創の手法を学びながら、本プログラムで得た学びやネットワークを「次のアクション」へとつなげる、実装志向のセッションです。

テーマ:社会課題を「自分ごと化」する

日程
⑪9/30(火)16:00-17:30
⑫10/21(火)13:00-17:00
講師:稲墻 聡一郎氏
内容:米クレアモント大学ドラッカースクールのセルフマネジメントコースを日本で展開している講師とともに、研修全体のジャーニーを内省的にたどりながら、社会課題を「自分ごと」として捉えなおし、それぞれの組織や地域社会で実際に行動を起こすための準備を行います。