誰でも

政策を、あらゆる人のものへ — 東大生 × 山梨県の実践から始まる Glass Rock の共創

社会課題が複雑化し、多様な人たちが関わる問題が増える中で、従来の行政主導による政策立案だけでは現場の実態を十分に捉えきれない場面が増えています。

これまで制度の光が届きにくかった領域――たとえば、統計データには表れにくい暮らしの困りごとや、地域の中で見過ごされてきた課題――にも目を向け、社会の仕組みを変えていくことの重要性が、いま改めて問われています。 

 

こうした背景の下、行政と民間、そして大学が連携し、「デザイン」の視点を取り入れた新しい政策立案の動きが生まれています。その一つが、全国に先駆けてチーフ・デザイン・オフィサー(CDO)を設置し、デザインの力で行政のあり方を変革する取り組みを進めてきた山梨県と、東京大学公共政策大学院(GraSPP)の講義、「公共政策のデザイン」です。 


本イベントでは、東京大学公共政策大学院の学生たちが山梨県をフィールドに、デザイン思考を用いて地域の声を丁寧に拾い上げ、政策提案へとつなげていったプロセスとその成果を公開します。 

当日は東京大学の学生チームが取り組んだ政策提案をピッチ形式で発表します。行政・大学・地域が協働して社会の仕組みを「共につくる」その熱量を、ぜひご体感ください。
 

今回の東大と山梨県の取り組みは「政策とビジネスの交差点」で社会の仕組みを設計する原型となるものです。 イベントではこの実践を共有した上で、Glass Rock で新たに5月からスタートする法人向けプログラム「(仮称)Social Innovation Sprint」をご紹介します。 
社会課題を起点に事業をつくり、ビジネスを通じた社会のアップデートをするために必要なのが「政策×ビジネス」の視点です。 「Social Innovation Sprint」では、社会課題 × 新規事業 × 政策 の3つの視点から、企業や行政が共に事業と政策のコンセプトを創り、実装まで接続する集中プログラムです。本イベントでご紹介する方法論をビジネスパーソンが実践できる場となります。 

 

イベントの前半では、講義「公共政策のデザイン」の設計思想と山梨県との連携について解説した後、学生チームによる政策提案ピッチを実施します。続くパネルディスカッションでは、永井一史氏(山梨県CDO)や県庁職員、学生が登壇し、「行政 × 大学 × デザイン」を通して政策を「共につくる」とはどういうことなのか、議論を深めます。 
後半では、参加者の皆様も交えたインタラクティブなセッションを行います。リアルタイムに投稿される参加者のアイデアをAIがその場で可視化し、社会課題と事業機会の交差点を、会場全体で探ります。 

 

政策や行政に関心がある方はもちろん、社会課題の解決を「事業の力」で実現したいと願うビジネスパーソンにおすすめのイベントです。

Information
日時

2026年3月26日(木)18:00-20:00 ※受付開始17:45

会場
Glass Rock Members Lounge
東京都港区虎ノ門1丁目22−1 グラスロック B1階
対象
Glass Rock会員・一般
定員
50名
Information
タイムテーブル

①オープニング(5分)
②第1部:プレゼンテーション「東大『公共政策のデザイン』プログラムと山梨県との連携」(15分)
③第2部:東大生による政策提案ピッチ(15分)
④第3部:パネルディスカッション「行政 × 大学 × デザイン — 政策を"共につくる"とはどういうことか」/Q&A(40分)
⑤インタラクティブ・アイデアセッション(25分)
⑥Glass Rock スプリントプログラムのご紹介(10分)
⑦クロージング(10分)
⑧交流タイム(30分)

※当日の進行状況等によって、若干前後する可能性もございます。あらかじめご了承ください。

登壇者

永井 一史(山梨県チーフ・デザイン・オフィサー / 多摩美術大学教授)

多摩美術大学卒業後、博報堂に入社。2003年、デザインによるブランディングの会社HAKUHODO DESIGNを設立。様々な企業の経営改革支援や、企業・行政の事業、商品・サービスのブランディング、VIデザイン、プロジェクトデザインを手掛けている。クリエイター・オブ・ザ・イヤー、ADC賞グランプリ、毎日デザイン賞など国内外受賞歴多数。著書に『博報堂デザインのブランディング』『これからのデザイン経営』など。

深澤 正弘(山梨県庁 高度政策推進局高度政策企画イニシアチブプロジェクト・ディレクター)

早稲田大学を卒業後、山梨県に入庁。県立学校統合、市町村行政担当等を経て、2014年総務省自治財政局へ出向し、地方財政計画・地方債IR・宝くじ制度等に従事。帰庁後、財政課担当として富士登山通行料の義務化や、地方公会計の統一化など新たなルールメイキングに関与。2023年には市川三郷町へ出向し、財政課長として財政非常事態宣言の発出や行財政改革の計画策定・推進などに奔走。 

2025年4月より現職。プロジェクトディレクターとしてケアラー支援、生成AI、インナーブランディング、若者の活躍推進など、様々な領域でゼロイチの創出に奮闘中。

東京大学学生チーム

東京大学公共政策大学院「公共政策のデザイン」の講義を受講し、「ケアラー支援」をテーマに政策立案を行なったプロジェクトチーム。今回は、受講生の代表としてSession 2で政策提案ピッチを行い、パネルにも登壇。

橋本 直樹(Glass Rock共創コーディネーター/株式会社Kumanomics 代表取締役社長/ノマド政策家)

1986年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業後、2010年より経済産業省に勤める。国家公務員として初めて、美術大学院(米国パーソンズ美術大学)に留学し、MFA(美術学修士号)を修了。デザイン経営の推進、デザイン手法により政策立案を行うJAPAN+Dの企画・運営、デジタル庁でのサービスデザイン手法の導入等に携わり、また、知的財産権により社会課題を解決する特許庁I-OPENプロジェクトを立ち上げ、2023年に同プロジェクトでグッドデザイン賞を受賞。
2024年、経済産業省を退職し、Kumanomicsを創業。組織の枠を越境する「ノマド政策家」として企業と行政が手を携え、ビジネスと政策を一体でデザインするプロジェクトを多数手がける。虎ノ門ヒルズ Glass Rockでは共創コーディネーターとして主に政策と事業の共創設計を担当。その他に、東京大学公共政策大学院 非常勤講師などを務める。

モデレーター

小菅 隆太(Glass Rock共創コーディネーター/株式会社Grau 代表取締役)

元経済産業省次世代モビリティ政策室週一官僚のキャリアを持ち、ソーシャル、ビジネス、パブリックのトライセクターをつなぎ、新しい共創モデルの創造に寄与する越境型コミュニティマネージャー。イベントプロデュース、ディレクションといった企画設計から、MC 、ファシリテーター、モデレーター、広報PR まで、社会や地域の課題に寄り添うプロジェクトのコミュニティを活性化するプロフェッショナル。活動家として、地方創生、子育て、夫婦関係、脱炭素といった領域での情報発信も多数。