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Glass Rock会員限定
東京大学筧康明研究室 xlab視察ツアー

Glass Rockには多様な分野で活動する共創パートナー32団体に参画いただいていますが、テクノロジーの力で人間のウェルビーイングだけでなく自然環境のウェルビーイングを研究する東京大学筧康明研究室は、アカデミアのパートナーとしてご一緒しています。

 

今回は共創パートナーの筧康明さん(東京大学大学院情報学環教授)、そして筧さんと共同研究を行う渡邊淳司さん(NTT 上席特別研究員)が活動する筧康明研究室 xlabをGlass Rockの会員の皆さんと視察ツアーに行く企画のご案内です。

 

インタラクティブメディア研究者であり、メディアアーティストである筧さんは、物理的な素材や現象とデジタル技術を融合させ、モノや身体、空間を介した体験を拡張するインタラクティブ・メディアを開発し、新たな表現を開拓しています。

 

詳しくは筧研究室のサイトにありますが、植物の情報を読み取って光や音で表現したり、人工物があたかも生きているかのような動きをするアート、京都の西陣織の老舗とコラボして気温や体温で色が変化する素材を開発して着物に仕立てるなど、興味深い取り組みの数々を展開されています。

 

こうした素材そのものが持つ「触感」や「環境への配慮」といった感性価値や社会貢献性を生かし、新たなプロダクト体験やシーンを創出することを「マテリアル・エクスペリエンス」と呼び、従来のプロダクトデザインでは難しかった、ユーザーの感性や社会的な価値観に訴えかける、これまでにない体験を提供することを目指します。

 

東大の筧さんとともに研究している渡邊さんは「触覚」の技術を使って人と人の間の身体と感情がどのように影響を受けるのか、人のウェルビーイングが実現されるのかを探求しています。

 

今回のツアーは、お二人の研究について実際にご覧いただき、参加者の皆さんとどのような形でコラボレーションができるかを意見交換する場となります。視察を通してテクノロジーを活用した取り組みの可能性を一緒に考えませんか?

 

筧研究室についてはこちらをご覧ください。

Information
日時

2025年10月29日(水) 13:30~15:00

場所
東京大学筧康明研究室
※集合場所は集合時間とともに申込者にメールでご連絡します
対象
Glass Rockメンバー
募集人数

20名

※申込締切は10/28(火)15:00です。(定員に達し次第申込締切)

当日のスケジュール(予定)※変更の可能性があります

  • 参加者チェックイン
  • 筧康明さん×渡邊淳司さんによる研究室紹介、見学、体験、Q&A
  • 参加者同士の感想シェア(どのような共創の可能性があるか)

ホスト(ご案内人)

筧 康明 (インタラクティブ・メディア研究者/アーティスト/東京大学大学院情報学環教授)


慶應義塾大学、MITなどでの活動を経て、2018年より東京大学大学院情報学環にて研究・制作・教育に従事。2025年より東京大学総長特任補佐。博士(学際情報学)。物理素材や現象とデジタル技術を掛け合わせ、モノや身体、空間を介した体験や周囲との関係を拡張するインタラクティブ・メディアを開発する。エンジニアリング/アート/デザインの分野をまたがって活動を展開し、SIGGRAPH、Ars Electronica Festival、YCAM山口情報芸術センター、ICC、LVMH Métiers d'Art La Mainなどでの展示や、STARTS PRIZE 2022 Honorable Mention、第23回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞、ACM CHI2017 Best Paper Award、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞など受賞も多数。近年では東京大学での越境的未来共創社会連携講座およびサステナブルウェルビーイング社会連携講座の設置に携わり、学際・産学連携による新領域価値創出を図る。

https://xlab.iii.u-tokyo.ac.jp/

渡邊 淳司(NTT 上席特別研究員)

 

NTT コミュニケーション科学基礎研究所/社会情報研究所 上席特別研究員。人間の触覚のメカニズム、コミュニケーション、人と人のウェルビーイングに関する研究を人間情報科学の視点から行う。著書等に『情報を生み出す触覚の知性(毎日出版文化賞<自然科学部門>受賞)』『ウェルビーイングのつくりかた』『わたしたちのウェルビーイングカード』(監修)などがある。また、Ars Electronica Prix審査員、文化庁メディア芸術祭(アート部門優秀賞受賞)、展示会「Well-being Technology」実行委員長、日本基礎心理学会「心の実験パッケージ」開発研究委員会委員長等、など体験領域の設計にも関わる。