創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かうプロジェクト「Climate Creative」。今回は、気候危機に向き合うための「問い」の力を捉え直すイベントを開催します。
“正しく解(ほど)く”時代から、”正しさを解く” 時代へ
気候危機、生物多様性の喪失、資源制約とそれらをめぐる政治・経済・軍事的な争い。サステナビリティをめぐる諸問題は、“Wicked Problem(厄介な問題)”と言われるように複雑に絡まり合っており、「単一の正解」はありません。また、昨今ではAIをはじめとするテクノロジーの加速度的な進展により、世界の不確実性はより高まっています。
このような状況において重要となるのは、解決よりも前に現状を「問い直す」力となります。優れた問いは、人々に現状に対する新しい視点と対話をもたらし、複雑に絡まり合った問題を少しずつ解いていくためのきっかけや新たなインスピレーションをもたらします。
特に気候危機のような複雑な問題に立ち向かうためには、人々の想像力を掻き立て、創造力を引き出し、持続可能な未来の実現に向けた建設的な対話と実践をもたらす「問い」をデザインできるかが鍵を握ります。「正解」の定義を、「正しく解(ほど)く」から、「正しさそのものを解(ほど)く」へと再転換する必要があるのです。
そこで、本ワークショップでは「AIとサステナビリティ」をテーマに、実際にAIも活用しながら、気候危機に立ち向かうための創造的なアイデアをもたらす「優れた問い」を皆さんと一緒に生み出すワークショップを実施します。
ワークショップでは、気候危機やサステナビリティの不公正をめぐる芸術作品なども参照しながらよりよい「問い」を考えるための思考や視点を磨いていきます。そのうえで、AIとともに作業しながら、対話を通じてよりよい「問い」を生み出すためのプロセスを体験していただきます。
また、参加者の皆様から生み出された問いは、 “Planetary Questions(この星をめぐる問い)”としてイベント報告記事などを通じて発信するとともに、今後のClimate Creative の活動にも活かしていきます。少しでも内容に興味がある方は、ぜひお気軽にご参加ください。
本イベントは、 Climate Creativeを運営する株式会社メンバーズおよびハーチ株式会社が共創パートナーとして参画する、社会課題解決のために領域を超えた共創を目指す拠点「Glass Rock 〜Social Action Community〜」との共催で開催します。