創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かうプロジェクト「Climate Creative」。今回は、クロスセクターで社会課題を解決するための共創拠点・Glass Rockと協働し、循環型の都市(サーキュラーシティ)を多様性やケアの視点から見つめ直すアイデアワークショップを開催します。
持続可能な生産と消費のバランスを取り戻し、気候変動の影響を食い止めるため、世界の各都市でサーキュラーシティを目指す動きが進んでいます。東京都においても、2050年CO2排出実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」を掲げ、プラスチック資源循環や食品ロス削減といったサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを推進しています。
こうした中で、企業や自治体、そして生活者それぞれに変化が求められる一方、そのような取り組みがコストや手間の増加、利便性の低下といった社会的課題を引き起こす可能性もあります。今回のワークショップでは、「循環型の東京の未来」を、資源効率や環境負荷に加えてよりインクルーシブな視点から見つめていきます。
循環型のライフスタイルがすべての生活者にとって本当に実現可能なものかを考えたとき、さまざまな障壁が浮かび上がってきます。例えば「高齢者にとって資源の分別やリユースのシステムが複雑で使いにくい」あるいは「忙しいビジネスパーソンにとっては、日々の仕事や生活のリズムと両立しにくい側面がある」などの問題があるかもしれません。
個々の生活者の視点にズームインして見ていくと、循環型の都市や社会を実現するためには、制度やシステムだけでなく、それを使う人々の多様な状況やニーズに寄り添う視点が不可欠であることがわかります。
今回のワークショップでは、そのようなインクルーシブな視点から循環型の生活を支えるために必要な社会システムや事業者、行政、教育機関といったプレイヤーとその役割を再考し、これからの都市を取り巻く循環型のエコシステムのあり方を探っていきます。
循環型のまちづくりを探求している方や、サーキュラーエコノミーの実装に課題を感じている方など、ぜひご参加ください。
2025/06/12 (木) 15:00 - 18:00 JST
※ プログラム内容は予告なく変更になる場合がございます
15:00 オープニング・イントロダクション(20分)
15:20 インスピレーショントーク①(15分)
- まちづくりにおけるサーキュラーデザインとは?
- サーキュラーシティやインクルーシブシティの事例
15:35 プレワーク(15分)
- 「〇〇が捨てられないまち・東京の未来を想像しよう」(具体的なお題は当日発表)
15:50 インスピレーショントーク②(15分)
- サーキュラーなまちづくりに必要なインクルーシブな視点とは
16:05 ワークショップ(75分)
- 検証:もしあなたが〇〇の立場だったら?
※ 街に住む専業主婦・主夫や高齢者、企業、自治体の担当者、など多様なステークホルダーの視点で検証
- アイデア創出:ケアやインクルージョンの視点で循環型都市の姿を再検討
17:20 全体共有(20分)
17:40 リフレクション・クロージング(20分)
18:00 ネットワーキング(希望者のみ)(30分)
18:30 終了・解散